◇目次 |
慰謝料がほしい女性のお客様の事例
先日、東京探偵事務所にご主人の浮気で相談に来られた女性のお客様に、東京内でとても実力のある弁護士の先生を紹介させていただきました。
お客様は、ご主人が浮気しているので離婚したい、また離婚の時に慰謝料がほしいとの事でした。
結婚して2年、夫婦共働きで子供なし、奥様の年収約350万円、ご主人の年収約300万円、奥様の預金200万円(独身時代に貯めたお金)、ご主人の預金約100万円。
そこで弁護士の先生と離婚や慰謝料の話などの確認をし、最終的に弁護士の先生から「浮気の証拠があった方が交渉しやすいので、調査した方がベストでしょう」とお客様は言われていました。
後日、そのお客様より弊社に電話が入り、「大手探偵事務所と契約」されたそうです。
なぜその女性のお客様は大手探偵事務所と250万円の契約したのでしょう?
お客様に大手探偵事務所に依頼された理由を伺ってみました。
お客様:「東京探偵事務所さんは慰謝料取ってもらえませんよね!」、「紹介して頂いた弁護士も100万円〜200万円が妥当でしょう」でした。
しかし大手探偵事務所さんは、調査費用が始めに250万円かかるのですが「浮気調査後には弊社が相手に慰謝料請求して1千万円回収します!この件なら1,000万円は簡単に取れますよ!、なんなら借金させてでも払わせます」と言われ「ここなら慰謝料を取ってもらえるので安心して依頼できる」と考え、両親にお金を借りて依頼したそうです。
お客様にとって探偵に浮気調査を依頼して、その後には「慰謝料」を取ってもらえれば、こんなに便利な事はありません。
そんなに世の中甘くありません
探偵は、お客様の「弱みや欲」に付け込んでお金を取る事を目的としている場合がとても多い事も現実です。
探偵は仕事(お金)がほしい為に「慰謝料を取ります」と言っているだけです。
実際には調査が終わると調査報告書が郵送で送られてきます。
そしてお客様が慰謝料等の話をするために探偵に連絡しても一切連絡が出来なくなります。
もしくは、「調査はしたので後はご自身でやってください」と言われるだけです。
探偵が慰謝料取ってもいいのか?
探偵が「慰謝料を取る!回収する!」とお客様に説明したり、実際に慰謝料請求した場合は非弁行為になります。
なので言ってはいけない言葉です。
*探偵が本当に浮気相手などに慰謝料請求したり示談交渉した場合は「2年以下の懲役又は300万円以下の罰金」(弁護士法77条)。
*相手からは恐喝で訴えられる場合もあります。
一般的な家庭で示談や裁判で慰謝料1,000万円は取れるのか?
一般的な家庭の場合は慰謝料1,000万円なんて取る事なんてできません。
弁護士の話では、一般的に裁判で取れる浮気の慰謝料は、平均して50万円〜200万円程度が相場で、良くて300万円くらいでしょうとの事です。
まとめ
お客様は1,000万円が手に入ると考え、大手探偵事務所にいかれたようですが、一般的に考えると、ご主人の年収や預金の金額では、慰謝料1,000万円という金額は非現実的で難しいと思います。
計算してみましょう。
大手探偵事務所の調査費用の相場が1日で120万円ほど。
それを3日ほどかけて調査を行うと360万円。
仮に慰謝料が300万円入っても、弁護士費用と調査料金でマイナスになってしまいます。
- 探偵が「慰謝料取ります」と言ってきたら依頼しないこと
- 一般的には非現実的な金額は請求できない
- 慰謝料の金額と相手の懐事情のバランスを考えること
- 一般的な家庭の場合、浮気調査費用に100万円以上使わない事