◇浮気で思考を失う夫

たとえば単身赴任の最中に、相手女性と同棲をしている夫や、毎日のように相手女性のもとに入り浸っている夫の場合、思考がどんどん相手女性側に傾いてしまう傾向があります。
そして、相手女性から『あなたと一緒になりたい』『あなたの赤ちゃんが欲しい』、『早く奥さんと離婚して』というような言葉を毎日のようにいわれていると、その相手女性の言葉に影響を受けて、自分自身の考えや判断が持てなくなり、ほとんど相手の『言いなり』になってしまうことがあります。
妻に浮気を問い詰められると、それ自体は意外にあっさり認めてしまうことも多いです。
ただ、浮気を認めながらも、相手と別れることについてはまったく耳を貸さなかったり、『彼女のことをわかってやれるのは自分だけだ』というような、逆主張をしてくることもよくあります。
実際、話し合おうとしてもラチがあかず、「夫はまるで別人のようになってしまいました」とか「まともな話し合いができない状態で困っています」ということをおっしゃる方もいらっしゃいます。
このように、不倫で怖いのは、単に相手とセックスをしたり、お金を貢いだりすることだけではなく、相手の影響を受けて思考力を失ったり、まともな判断ができなくなってしまうことです。
本来は頭脳明晰で賢明なご主人が、まるで子どものような嘘をついたり、後先を考えない言動で相手に溺れてしまっている、という話は枚挙にいとまがありません。
そのような状態になってしまっていると、いくら妻が説得しても、なかなか考え方を変えることができなかったり、本人が変わろうと努力しても、相手女性の引きの強さに負けて、結局は自分の家庭や家族よりも相手女性を選ぼうとしたり、「彼女はボクがいないとダメだから」とか、「彼女と一緒になる約束をしているから」など、本来自覚するべき夫としての義務や父親としての責任を棚にあげて、相手女性との関係を続けることに思いが行ってしまうこともあります。
中には「彼は自分と一緒になれないなら死ぬと言っている。彼女を放っておけない」といった風に、半分脅しめいたことを言われたり、実際に相手女性がリストカットなどをして、完全に相手女性のマインドコントロール下に置かれてしまっているケースもあります。
こういう場合には、強引に別れさせたり、不倫を追求するといった姿勢よりも、相手女性に対する思いを冷却させていく働きかけを行いながら、夫婦としてのありかたを見直したり、子供が小さいなら、父親としての自覚に気づかせていったりして、少しずつ本来の思考を取り戻していくことがとても大切になってきます。
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